新型コロナウイルスと妊活、妊娠

新型コロナウイルスとmRNAワクチンについて、妊娠に関する影響を調べてまとめました。

投稿日: 2021年06月05日
更新日: 2021年06月21日

新型コロナウイルスと妊活、妊娠

妊娠中に感染した場合の赤ちゃんへの影響は?

現時点で、致命的な悪影響は報告されていませんが、米国では感染すると早産になりやすいという報告があります。国内では厚生労働科学特別研究事業が調査研究中のようです。

当然ながら感染しないことが一番であり、早期にワクチン接種を済ませておきたいところです。

妊娠中に新型コロナウイルスに感染したら?

新型コロナウイルスに限らず、妊娠後期に呼吸器感染症に罹ると、重症化するリスクが高くなる傾向にあるようです。 重症化すると人工呼吸器を要する可能性が 3 倍、集中治療になる確率が 3 倍、死亡率は 1.7 倍に上がります。

ワクチン摂取が進むアメリカの産婦人科学会は妊婦のできる限り早期のワクチン接種を推奨しています。

新型コロナワクチンの妊娠への悪影響はある?

では、ワクチンの摂取に妊娠に関する影響はないのでしょうか。

厚生労働省のホームページで新型コロナワクチンの様々な質問に対する回答が掲載されています。

その中に妊娠や授乳に関する質問があり、ワクチンが妊娠や赤ちゃん、母乳、生殖に悪影響を及ぼす報告が上がっていない旨が明記されています。 そのため、妊活、妊娠、授乳中の方であっても新型コロナワクチンの摂取は常に推奨されます。

新型コロナワクチンの摂取前後は避妊するべき?

新型コロナワクチンはいわゆる生ワクチン(病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくしたもの)ではないため、摂取前後に避妊をしなくても危険性はありません。

ただ、これは危険性があるという意味ではないものの、胎児の異常が発生した場合に混乱を招く恐れがあるため、⽇本産婦⼈科感染症学会と⽇本産科婦⼈科学会は器官形成期である妊娠 12 週まで念のため摂取を避けるとしています。

コロナ禍の中で授乳はしても良い?

授乳

WHO の見解では、母乳からの感染リスクよりも母乳そのものの免疫効果の方がメリットを上回るとしています。 母乳から新型コロナウイルスが乳児に感染するリスクは低いと考えられていますが、ウイルスが含まれていた報告もあるため、国内の学会の間では意見が分かれているようでした。

ワクチン摂取を済ませていれば、母乳を介して抗体による感染防止効果を赤ちゃんにもたらす可能性があるようです。

新型コロナワクチン接種による精子への影響は?

海外の医学誌 JAMA に掲載された研究結果によると、新型コロナ mRNA ワクチンの摂取による精子への悪影響は認められなかったとのことです。

また、新型コロナウイルス自体は男性の生殖機関に有害である可能性が 2021 年始めに発表された小規模な研究で示唆されています。

当サイトの新型コロナウイルスに対する取り組み

コロナウイルス感染防止のため、精子ドナーへの mRNA ワクチン接種を奨励し、各地域で発令される緊急事態宣言やまん延防止等重点措置実施区域の方針に従って活動を制限しています。



JavaScript license information